『クレール・オブキュール：エクスペディション33』—『SEKIRO』とJRPG、ベル・エポックの融合

『Clair Obscur: Expedition 33』は、古典的JRPGの要素へのオマージュを払いつつ、様々なゲームからの影響を受けています。この独自性のあるゲームに影響を与えたものと、初のキャラクタートレーラー公開についてご紹介します。

JRPGのルーツと現代的なメカニクスの融合

『Clair Obscur: Expedition 33』は、プレイヤーの没入感を高めるために設計されたリアルタイム要素を組み込んだ、革新的なターン制RPGです。基本メカニクスにおいて『ファイナルファンタジー』のような古典的JRPGへの明らかな言及を見せつつも、このゲームは独自の道を切り開いています。2025年のGame Developers Conferenceにおいて、プロデューサーのフランソワ・ムリースがGamesRadar+に対して本作に影響を与えたものについて語りました。

ムリースは、ファイナルファンタジーシリーズ、特にプレイステーション時代の名作であるFF7からFF10が主要なインスピレーションの源であったことを明かしました。「これらは我々のディレクター、ギヨーム・ブロッシュにとって子供時代を形成したゲームでした」と彼は説明しました。「我々は、ノスタルジックなターン制の本質を捉えつつ、多様な影響をブレンドすることを目指しました。JRPGの遺産は、我々のゲームプレイの基盤において依然として支配的です。」

これらの影響にもかかわらず、チームは独自の視覚的アイデンティティの開発を優先しました。「我々は日本の作品に共通するアニメやマンガの美学を模倣することを意識的に避けました」とムリースは述べています。「我々のアートディレクションは、20世紀初頭のベル・エポックとアール・デコ、さらにハイファンタジーの要素を融合させ、何度も繰り返し試行錯誤を重ね、本当にユニークなものを実現するまで練り上げました。」

インスピレーションの幅を広げて

JRPGの伝統を超えて、『Expedition 33』はソウルズライクな要素も取り入れています。ムリースは『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』からの影響を強調しました。「我々の防御システムは、フロム・ソフトウェアのリズミカルでスキルベースのアプローチと、リアルタイム要素を借用しています。」

戦闘システムはデッキビルディングの概念も統合しています。「伝統的なMPシステムとは異なり」とムリースは詳述しました。「スキルに対するアクションポイントのメカニクスは、カードベースのストラテジーゲームからインスピレーションを得ています。」

初のキャラクター公開

発売へ向けて開発が進む中、チームは週次でのキャラクター紹介を計画しています。公式Twitterアカウントは3月13日、グスターヴを初公開しました。彼は、剣と拳銃を扱う、機転の利くリュミエールの技術者で、邪悪な「Paintress」に対抗する遠征隊を率います。

トレーラーでは、グスターヴのアクロバティックな移動と戦闘能力、壊滅的な攻撃や多様なスキルが紹介されています。具体的なキャラクターの役割は未確認ですが、これらの垣間見える要素は、深遠なメカニクスの深さを約束するものです。

『Clair Obscur: Expedition 33』は2025年4月24日にPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC向けに発売予定です。最新情報については、下記の関連記事をご覧ください！