ソニックランブルの全世界リリース、再び延期

青い疾風を阻むものは何か？

ソニックランブルの開発軌跡

2024年5月にセガのモバイルゲーム事業として発表された『ソニックランブル』は、セガがアングリーバードの開発元ロビオを7億7200万ドルで買収した直後のプロジェクトだ。この協業はセガの知的財産とロビオのモバイル開発ノウハウを結集することを目的としている。

当初は2024年冬のリリースを予告し、32人対戦モード、季節限定コスチューム、クラシックソニックキャラクターのちびアートスタイルなどを特徴としていた。

しかし：

• 2025年2月：リリースが2025年春に延期
• 2025年4月：5月8日に世界同時配信を予定
• 2025年5月：リリース1週間前に突如延期を発表

地域テストのフィードバックが大幅な変更を促す

40カ国以上で実施したテスト中にプレイヤーから指摘された問題：

• 操作性の滑りやすさ
• カメラの問題
• スクワッドモードの不具合

セガの2025年3月期決算報告書には「ロビオと連携し、世界配信前に地域テストで判明した改善点を実装中」と記されている。

バージョン1.2.0で期待できる変更点

延期されたアップデートで導入予定の内容：

1. ランブルランキング： 競技用リーグシステム
2. クルー機能： チーム進捗と報酬
3. スキルシステム： キャラクター固有の能力

進化システムも簡素化され、多様な強化素材ではなく統一された「チューンナップレンチ」が採用される。

延期されても放棄はない

ファンにとっては残念な判断だが、これらの延期はセガの品質へのこだわりを示している。ロビオのモバイル開発ノウハウと継続的なプレイヤー意見を踏まえれば、開発期間延長は『ソニックランブル』が急ごしらえのリリースではなく、完成度の高いモバイル体験を提供する可能性を示唆している。

開発チームは、期間限定コスチュームの大半がリリース後も再登場すると保証しており、全世界のプレイヤーに公平なアクセスを約束している。